スマホ向けコントローラーは数多く出ているが、どれも「スマホ専用」の形状に縛られていた。
そんな中、SteelSeries Nimbus Cloudは“世界初”といっていいほど革新的な構造を持っている。
なんと、通常のゲームコントローラー⇔スマホ装着型をワンタッチで切り替え可能。
これまで別々に使っていた「スマホ用」と「据え置き用」を1台で完結できる、まさに次世代のハイブリッドコントローラーだ。
Apple製品を思わせるシンプルな外装。裏面には主要仕様が明記されている。
✅ 購入理由:スマホと家庭用の“架け橋”となる設計
Nimbus Cloudは、スマホ用と通常パッドの形状を切り替えられる世界初のモデル。
スマホゲーマーにも、据え置き派にも刺さるハイブリッド設計だ。
内容物は本体、充電ケーブル、簡易マニュアルのみ。シンプルな構成だが丁寧な梱包。
💻 使用デバイスと動作環境
使用デバイス:PC(Windows)/iPhone 15 Pro Max/ROG Phone 9 Pro。
iPhoneではMFi認定により完全動作。
Androidは一部非対応タイトルがあり、ROG Phoneでは崩壊スターレイルが認識せず。
またROG Phoneでは装着ゴムを外さないとコネクタが刺さらず、そのままだと取り付け不可。
ゴムを外すと装着は可能だが固定が甘く、不安定になるため実質Bluetooth運用が前提となる。
スマホコントローラー形態へ展開した状態。剛性感が高く、機構部の遊びはほとんどない。
🎮 テストしたタイトル
- 崩壊スターレイル(iPhone:〇/ROG Phone:×)
- ゼンレスゾーンゼロ(両機種で〇)
iPhoneでは完璧に動作し、遅延や切断も一切なし。
ROG Phoneでは前述のように装着制限があり、Bluetooth経由でも動作は安定したが物理固定は不十分。
ROG Phone 9 Proでゼンレスゾーンゼロをプレイ。Bluetooth接続では遅延を感じない。
iPhone 15 Pro Maxでのプレイは安定そのもの。MFi認定の強みを実感した。
⚙️ 操作感と質感
公称230 gとやや重めながら非常に持ちやすく、長時間でも疲れにくい。
スティックの精度は高く、誤操作は一切なし。操作感はXbox Eliteコントローラーに近い。
ハプティックこそ非搭載だが、重量バランスとグリップ感の良さで没入感は十分。
素材の質感も高く、安っぽさは皆無だ。
🔌 接続性と安定性
Bluetooth接続は安定しており、テスト中に一度も切断なし。Type-C接続でも遅延ゼロ。
ただし、Pro MaxやROG Phoneのような大型端末は装着がかなりタイトで、ケースを外す必要がある。
👍 買ってよかった点
- スマホ⇔コンシューマのシームレスな切り替え
- MFi認定によるiPhoneでの完全動作
- Xbox Eliteに近い操作感
- 質感が高く所有欲を満たす
- 据え置き/携帯の両運用が可能
⚠️ 気になる点・注意点
- 通信プロトコル(Direct/XInput)の切り替え非対応
- Androidでは動作未対応タイトルがある
- ROG Phone装着時の剛性に注意
- カラーはブラックのみ
- 価格はやや高め(23,800 円)
🔁 比較:ROG Tessenとの違い
手元にあるROG Tessenと比較すると、携帯性ではTessenが優れる一方、
Nimbus Cloudは通常コントローラーとしても使える点で明確に差別化されている。
Tessenは折りたたみ構造で装着が容易だがiPhone非対応。
両方使ってみた結果、据え置きも視野に入れるならNimbus Cloud、
完全モバイル重視ならTessen、という棲み分けが最適だと感じた。
左:Nimbus Cloud/右:ROG Tessen。携帯性と剛性でそれぞれ個性がある。
💰 価格・販売情報
購入場所:Apple Store
価格:税込 23,800 円
外観はXboxライクなレイアウトで扱いやすく、ボタンはクリック感のある静音タイプ。
プラスチック素材ながら高級感があり、外箱はApple製品のような上質さ。
🧭 まとめ:ハイブリッド時代の決定版
スマホと据え置き、両方を一本でこなせる唯一の存在。
iPhoneやクラウドゲーミング中心のユーザーにとっては理想的な選択肢だ。
ROG Tessenと併用しても用途が重ならず、シーンに応じて使い分けできる。
ガジェット好きなら、一度は触れてほしい完成度だった。